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「満たされない」のはなぜ?幸福感が長く続かない理由

BOOK

 あふれる情報が次から次へと飛び込んでくる現代。スピードと効率が求められ、うかうかしていると置いて行かれるような、急かされているような、気が抜けないような・・・。

やるべきことや、やりたいことを1つ1つクリアしていっても、なんだかまだ足りないように感じる。決して不幸ではないけれど、なんだか満たされない。そんな感覚に陥ることってないですか?

今日は、下記の著書をヒントに、達成感や満足感について語ってみたいと思います。

洗濯とコーヒーの間で揺れる心…効率より大事なことって?

以下の著書に、「時間を効率的に使わない」という、こんな一節がありました。

たとえば、朝食を食べようと思った瞬間、洗濯機の終了音が鳴ります。
洗濯物を干すことを優先すると、炊きたてのご飯や温かい味噌汁が冷めてしまいます。
また洗濯物を広げながらも、中断した朝食が気になるので集中できずに雑になります。
結局、時間を効率的に使おうとしたことが、どちらも不満足で中途半端になってしまうのです。           

これ「あるある」じゃないですか?

のの
のの

たとえば、私の場合、毎朝、必ず大好きなコーヒーを飲むんですね。しかも、豆から挽いて、ドリップして飲んでるんですよ。

コーヒーの香りが部屋中にただよい、自分のためだけにコーヒーを淹れて飲む。そんな優雅で贅沢なひととき・・・と言いたいところなんですが、この著者の言うように

淹れたてのコーヒーを飲もうとしたときに、洗濯機の終了ブザーがなる!(ことが多い)

あわててひと口コーヒーを飲んで、洗濯物を干し、ついでにお風呂掃除もする。

やっと一息つき、さっき淹れたコーヒーを飲むと・・・

ぬるい!だよな。

そーなんです~。
でもそれは仕方のないことだと思ってましたし、そこに疑問をもつこともなかったんですよね。

そもそも私は、ものすごく効率を考えて行動しちゃうタイプなんです。仕事も家事もすべてにおいて。

「TO DOリスト」を作って、やるべきことを効率よくひとつひとつ片付けていく。

すべてが終わったときのあの達成感は、とても気持ちのよいもので、それができる自分はすごいじゃん!と錯覚してしまうほど・・・(笑)。

だけど、よくよく考えてみれば、手間暇かけて大好きなコーヒーを淹れているのに!

満足感を味わえてない・・・。

そーうなんです~。

効率よく行動することを優先にしていたので、そこに達成感はあっても、満足感はなかったことに、この本を読んで気づきました。

のの
のの

で、こんな「問い」がわいてきました。

ふとよぎるこの満たされない思いというは、達成感を優先するあまりに満足感を置き去りにしていた結果なのではないかと・・・。

「やる気」は長続きしない…その理由は幸せのコスパにあった!

でも忙しいときに、ゆっくり味わってなんていられないよ

そうですよね。やらなきゃいけないことが多いときは、そんなこと言ってられないですよね。
効率よく行動することのメリットもたくさんありますし、それを否定するつもりは全くありません。

ただ、以下の著書に「幸福感」について、とても興味深いことが書かれていました。

この本によると、人がどのような時に幸福を感じ、どんな行動が幸福に繋がるのか、そのメカニズムが科学的に明らかになってきたといいます。

その中に、「幸福感がどれぐらい続くか」について書かれていたところがあったんですね。

のの
のの

そもそも「幸福感がどれぐらい続くか」なんて意識したことってあります?

幸せだなって感じることはあっても、それがどれぐらい続くかなんて意識したことないな。

ですよね。私もまったく同感です。

しかし著者は、幸福感には「長く続くコスパのいいもの」と「一瞬で消えてしまうコスパの悪いもの」があると指摘するんです。

例えとして、こんなことが書かれていました。

A) 仕事で部長に昇格する。やったー!ついに部長になった!
B) 高級時計を買った。やったー!ほしかった高級時計を手に入れたぞ!
C) 職場の人も、お隣さんも、いい人に恵まれている。うれしいな!
D) 家族が健康で仲もよくて、うれしいな!

のの
のの

この中で比較的「うれしい!」が長続きするもの、しないものは、どれだと思いますか?

著者は、こう言っています。

★A/B=「一瞬で消えてしまうコスパの悪いもの」

A、Bのような、他人と比較して優れていることに喜びを感じるものを「地位財」と言い、
自分より優れている人を見つけたり、その状況に慣れてしまうとすぐに「さらに上」を求めて
しまうので、うれしさは長続きしない傾向にある。

★C/D=「長く続くコスパのいいもの」

C、Dのように、他人と比較しなくても喜びを感じられるものを「非地位財」と言い
この「非地位財」から得られる喜びは、長続きする傾向がある。

言われてみると、そうだなって思いません?

じゃあ、長続きする「非地位財」だけ感じればいいわけ?

実はそう単純な話ではなく、それぞれメリット、デメリットがあるんです。

「地位財」A/B=「一瞬で消えてしまうコスパの悪いもの」
メリット ▶短期的な行動力を生みだしてくれる
デメリット▶その状況にすぐに慣れてしまい、他者との比較で「さらに上」を求めて長く続かない

「非地位財」C/D=「長く続くコスパのいいもの」
メリット ▶長く続くので、継続的に頑張れる力を与えてくれる
デメリット▶現状に満足して変化やチャレンジを目指す貪欲さが鈍くなってしまう傾向もある

のの
のの

今すぐ行動したい時は「地位財」を目指す方がいい!

ただ、そのやる気や気力は気合いだけでは、長続きしないんです。
その時に、非地位財を得ていると長く幸福感を感じることができるので、継続的に頑張ることができるようになる、と著者は言います。

どちらが良くて、どちらが悪いということじゃなく

幸福感が長く続くもの、短いものがあるという事実(知識)を知り、それをうまく使い分ければいいと著者は言ってるんですね。

達成してもまた不安になる…満たされるために大事なものとは?

のの
のの

読んで思ったのは、「地位財」は達成感、「非地位財」は満足感だなって。

どちらも似たような感じだけど、違うんだね。
でも使い分けるったって、イメージがわかないな

例えば、私の「ブログを書く」ことを例にあげると

▶地位財
「多くの人に読まれて『いいね!』やコメントをもらいたい」「ブログランキングで上位に入りたい!」などという下心があるわけです(笑)

これらの目標は、読者の数、評価、ランキングといった、他人との比較や目に見える成果によってモチベーションを高めますし、記事を公開した直後は、大きな達成感を味わえます。

つまり、「地位財」は、目標達成の 瞬間 に得られる「達成感」ですね。

でも、その達成感は長くは続かず、また次何書こう、とか、他者の比較や評価が気になりだして苦しくなることもあるわけです。

のの
のの

そんなときに支えてくれるものが「比地位財」ということです。

それは何かというと、

▶非地位財
「自分の考えや経験を言葉にすることで、心が整理される感覚が好き。」
「誰かの役に立ったり、共感を呼んだりする(かもしれない)ということで、喜びを感じる。」 「新しい知識を学んだり、自分の興味のあるテーマを探求したりする過程が楽しい。」

たとえ自分が思うような評価や結果が得られなくても、
「ブログを書く」という行為そのもので得られる内的な満足感、誰かとつながりたいという思いや
他者との比較を必要としない自己表現や喜びというものが生まれ、またブログを書き続けてみようって思える、ということなんですね。

バランスなんて取れなくていい。「満足感」は揺れながら育つ

でもさ~、「非地位財」の満足感って気づきにくいよね~。

そうなんです!

気持ちよさのインパクトでいうなら、確かに「地位財」から得られる達成感の方が強烈で、意識しなくても勝手にわきあがってきますよね。

でも、意識的な認識から得られる「非地位財」の満足感は、意識しないとなかなか感じることができないんですよ。

地位財は「達成する」「手に入れる」といった行動に焦点が当たるので、「あるもの」より「ないもの」ばかりに目がいきがちです。

一方、非地位財は行動を通して得られる「感覚」「感情」「状態」に意識を向けて得られるものなのです。それは、そもそも私たちの中に「あるもの」で、その「あるもの」に「気づく行為」だよなって読んでて思いました。

のの
のの

ここまで書いてなんですが・・・正直に言うと・・・

私自身、地位財と非地位財のバランスが全然取れてないんですよね・・・・(笑)

時間があってもスマホを見ちゃうし、ちょっと褒められたり認められると有頂天になるし。
結局、地位財にガッツリ引っ張られてるなあって。このブログを書きながら思いました・・・。

はい、そこで「非地位財」を意識する!

そーでした!そーでした!(笑)えっ~と、え~~っと

のの
のの

新しいことを学べたし、深堀りだってできた!
こうやって自分の考えや経験を言葉にすることで
心が整理される感覚が好きだわ~

きっと、このバランスって一生完成はしないかもなって思います。

ときどき意識して思い出す。で、また忘れて、また意識して・・・の繰り返し。そんなふうに忘れてもいいから、また思い出せばいいんですよね。

それに、非地位財って、地位財の行為に関連しないものも、たくさんあるんですよ。

たとえば・・・
毎朝、コーヒーをゆっくり飲む時間→ 自分のためだけに淹れたコーヒーに「今ここ」を味わう
家族と他愛ない話をする→ 安心できる関係性、自然体でいられる自分
散歩中に季節の花を見つける→ 散歩の心地よさ、小さな変化に気づける心の余裕
お気に入りの本を読む→ 誰にも評価されない、探求できる楽しみ
友人と他愛ないLINEをする→ 承認でも結果でもない、ただのつながり
手帳をカスタマイズ→創意工夫できる「自分の世界」に没頭する時間

などなど、こちらも意識しないと感じられないものばかりですが、みなさんにもありますよね。

それでも、満たされないことだってあるでしょう。そんなときは、思い出してください。

のの
のの

ここに「なんだかな~」とモヤモヤザワザワしている私がいますんで(笑)

あなただけじゃありませんから~(笑)

まとめ

  • 効率よく行動することでで達成感を生むが、満足感は置き去りにしてしまう。
  • 幸福感が長く続く「非地位財」満足感と、すぐ消える「地位財」達成感。そのバランスが大切。
  • 達成感より充実感を意識することで、人生の満足度はあがっていく。
のの
のの

あなたの「非地位財」満足感につながる超自己満なことって何ですか?それらを書き出してみるのもいいですね。

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