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「やりたいことだけする」って、自由ですか?

BOOK

あなたが「自由だな~」と思う瞬間ってどんなときですか?あるいは、普段の生活の中では、どれだけ自由を感じられてます?

私は「自由」が自分の人生の課題のひとつだと思ってて、まあまあ「自由」に関しては敏感です。

たとえば、本当はやりたくないけどやらざるを得ないときなんて「自由を奪われる~」って過大に反応してしまうくらい(笑)

今回は「自由」について考えさせられた、こんな本を読みました。

河合塾講師である著者。

プラトンさん、デカルトさん、カントさんなどなど、偉大な哲学者たちが何を語っていたのかを

超わかりやすい説明とかわいいイラストで伝えてくれた「えほん」です。

そして読んで思ったのは

のの
のの

自由って、やりたいことだけをするんじゃないんだな~ってこと。

私の解釈も含めて綴ります~。

カントさんの「自由」

この本の中に『カントさんの「自由」』というのがあったんですね。

カントさんは200年前のドイツの哲学者で、人間の理性の限界を探り、道徳的行動を通じて「自由」の本質を説明した人物です。

そんなカントさんのこんなエピソードが書いてありました。

ある日の帰り道、混雑したバスに乗り込んでようやく座れたと思ったら、おばあさんが乗ってきました。そこでカントさんは席をゆずったんですね。

そして、こうつぶやきます。

え?席をゆずらなかったら座って帰れたって?
そうですね。でも。私はゆずりました。
私が席をゆずったのは「席をゆずりなさい」という声が聞こえたからです。
『哲学のえほん』より引用

その声は「良い人だと思われたいなら席をゆずるべきだ」というような条件付きではなく、
ただただ「席をゆずりなさい」という有無も言わさない声だったらしいんです。

私なら、寝たふりするな~

でね、こう続きます。

私に席をゆずるよう命じたのは、他の誰でもなく私自身です。
自分で自分に命令する。だから 人間は「自由」なのです。『哲学のえほん』より引用

これ、どう思います?

自分で自分に命令するって、要は「自分で決めた」ってことですよね、しかも条件つきではなく。

で、カントさんはこう言うんです。

したいことをする。これは自由ではありません。欲望や感情などに支配されています。
それでは、動物と同じです。
したいことをがまんして、しなくてはならないことができる。
これが人間の自由なのです。
『哲学のえほん』より引用

え~、したいことをするのが自由じゃないの~?

のの
のの

私もこれ読んだとき、一瞬なぬ?って思いましたよ。

自分の選択を持つ「自由」

このカントさんのエピソードを読んで、私も同じ経験があることを思い出しました。

仕事帰りに電車に乗って座っていたら、おばあさんが乗ってきました。

「あ、席ゆずった方がいいよな・・・」「でも、今日は座っていたいな・・・どうしよう・・・」と思っていたら

近くに座っていた若い男性がすぐにおばあさんに席をゆずったんですね。それを見て少し安心した私。

その瞬間「ああ、私はつい自分が何とかしなきゃって考えちゃうんだよな・・・」と気づき、
と同時に、私が何とかしなくても大丈夫なんだなってことも実感したんです。

この本を読んで、

この私の体験は「私が何とかしなきゃ!」「なんとかすべき!」という思考クセからの解放、つまり「自由」だったんだなと気づきました。

「好きなことだけしよう」という声が昨今よく聞かれますが、これを自由だと思っていた私。

でも、そうじゃないのかもって、このカントさんの自由についてを読みながら思ったんです。

やりたくないことを受け入れることができるのが、カントさんのいう「自由」なら
カントさんの引用を私はこう表現した方が受け入やすいなと思いました。

のの
のの

したいことをがまんして、しなくてはならないこと「も」できる。
これが人間の自由なのです

したくないことをがまんして、しなくてはいけないこと「が」できるのが、自由ではなくて、
したくないことをがまんして、しなくてはいけないこと「も」できるのが、自由だと。

これは、「選択できる自由」とも言えるかもしれませんね。

だから日常の中で、いやだな~、やりたくな~っていうことをしようとするとき、
あえて私をそれをやるんだ、選択したんだって。

なぜなら「私は自由なんだから~!」と思えば、ちょっとラクになりませんか?

さて、あなたがどう思ったでしょう。

まとめ

  • 200年前のドイツの哲学者カントさん曰く
    「したいことをする」は自由ではなく、「したいことをがまんして、しなくてはならないことができる」のが人間の自由
  • 「したいことだけする=自由」ではなく、選択できることが自由
  • やりたくないことも「自分で選んだ」と思うなら、それも自由
のの
のの

昔の偉人たちも、今の私たちとそう変わらないことで悩み考えて生きていたんだなってことがよくわかる本でした。

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