年末や年度末になると、ちょっと気持ちがソワソワしません?
新しい手帳を準備したり、断捨離したり掃除したりと、新年(新年度)にむけてやることが増えてきますよね?っていうか、そういう気持ちになる。

振り返りや、次の目標を立てたりね。

そうやって「リセット」して新たな気持ちで来年(来年度)をスタートしたくなるのには、ちゃんと理由があるんですよ。
それは、日本人ならではの「時間の感じ方」が関係している・・・というね。
こんな本を、読みました。
この本の中に、西洋と東洋における「時間の感じ方」の違いについて書かれている部分がありました。それがとても興味深かったので、今日はその内容をシェアしたいと思います~。よろしくっ!
直線的な西洋と、円環的な東洋
西洋と東洋では、時間の捉え方が大きく異なるというんです。
西洋の時間:一直線に進む「過去→未来」
- 過去→現在→未来へと一方向に進む
- 「進歩・成長し続けること」が前提
- 過去の失敗や成功が未来に影響するという意識
- 成果や生産性を重視しやすい
- 常に「次へ進まなければ」というプレッシャーがある
東洋の時間:巡る・戻る・始め直せる
- 時間は巡り、繰り返すものと捉える
- 春夏秋冬・干支・旧暦など、自然のサイクルに沿う
- 「やり直せる」「リセットできる」前提がある
- 年末の「年忘れ」や、新年の「新たなスタート」の文化がある
- 成長よりも「調和」や「今ここ」を重視しやすい
成長し続けることの息苦しさ
この本を読むまでは、時間の感覚が「直線的」か「円環的」かなんて意識したことはなかったですし、習慣として年末(年度末)にリセットはするものの、どちらかというと「直線的」に人生をとらえていたなってあらためて思ったんですよね~。

「成長しつづけよう」とかね。
「過去の積み重ねで今がある」って思ってたし、それが学びや気づきにもつながっている。ただ、ときどき思うんですよね。

「成長・進歩しつづけなければ!」が前提にあるのは、なんかしんどいな!
成長することを追求することは、時に自分を追い込んでしまうことにもなりかねない。
でも、この「直線的」な感覚から「円環的」な時間の感覚を持てば、「過去に縛られすぎない」「リセットしてもいい」「次のサイクルでまたやり直せる」と思えるだけで、なんだかちょっとラクになったりしませんか?
だって、そもそも円環的な時間感覚を、私たち東洋人は持っているんですからね~。
リセットしてもいいという安心感

でもさ~、リセットばかりしてるのも、どーよ。
地球も、月も、太陽も、宇宙の秩序の中で常に巡っている。このサイクルがあるからこそ、調和が生まれ、自然のバランスが保たれている。
だとしたら、私たちも「いつでもリセットしていい」存在なのだと思えません?
1年、1ヶ月、1日というサイクルの中で、何度でも新しいスタートを切ることができる。たくさんチャレンジできる。

3日坊主サイクルですが・・・。

3日坊主、上等じゃないですか~(笑)
アスリートだって、トレーニングと休息をセットで考えています。筋肉を回復させる時間があるからこそ、次の試合で最大限の力を発揮できる。それと同じように、私たちの心や頭も、一度リセットすることで、新しい視点やエネルギーを貯められる。
特に嫌なことが起きたり達成できないことがあったときこそ、それらを引きずるのではなく「前に進むための準備」としてリセットする。だから、焦る必要はないし、これまでを無駄にするわけでもない。
リセットするたびに、私たちは新しい自分になれる。そして、それが「前に進む力」になっていくと、この本を読んで思いましたよ。
円環的な時間の流れを意識してみると、例えば、1日ごとにリセットするなら・・・。

「今日やるべきことは?」じゃなくて、「今日はどんな1日にしたい?」
そんな問いかけで、1日がスタートしてみるのもいいかもしれませんね。
まとめ
- 西洋の「直線的」な時間感覚と違って、日本人は「円環的」な時間感覚を持っている
- 「リセット」は前に進むための準備
- 日々の生活に「円環的」な時間感覚を取り入れると、人生はもっとラクになるかもね