だから満たされなかったんだ! 人生の充実感を得るために大事なこと

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あふれる情報が次から次へと飛び込んでくるこの情報化社会において、スピードと効率が求められ

うかうかしていると置いて行かれるような、急かされているような、気が抜けないような・・・。

決して不幸ではないけれど、なんだか満たされない。そんな感覚に陥ることってないですか?

本記事は、こんな方に
  • いつも時間に追われ、このままでいいのかと思っている人
  • もっと充実した日々を送りたいのに、なんだか満たされない気持ちを抱えている人

下記の著書をヒントに、のの的視点も加えて

人生の充実感(満足感)を得るために知っておいてほしいこと

について、50代の私が、今までの人生経験とたくさんの読書から得た視点もふまえて、お話します。

どうぞお役に立ちますように・・・。

充実感(満足感)を味わうのを邪魔する達成感

【簡単に暮らせ】ちゃくま 著に、「時間を効率的に使わない」という、こんな一節がありました。

たとえば、朝食を食べようと思った瞬間、洗濯機の終了音が鳴ります。

洗濯物を干すことを優先すると、炊きたてのご飯や温かい味噌汁が冷めてしまいます。

また洗濯物を広げながらも、中断した朝食が気になるので集中できずに雑になります。

結局、時間を効率的に使おうとしたことが、どちらも不満足で中途半端になってしまうのです。

引用:簡単に暮らせ ちゃくま著

これ、あるあるだと思いました。

そもそも私も、ものすごく効率を考えて行動しちゃうタイプなんです。仕事も家事も、すべてにおいて。

「TO DOリスト」を作って、やるべきことを効率よく、ひとつひとつ片付けていく。

すべてが終わったときのあの達成感は、とても気持ちのよいものですよね。

それに、それができる自分はすごいじゃん!とさえ思っていました。

でも、このちゃくまさんの本を読んで、そういえば私も・・・と思い当たることがあったんですね。

たとえば、私は朝、必ず大好きなコーヒーを飲みます。

豆から挽いて、ドリップして飲んでるんです。

コーヒーの香りが部屋中にただよい、優雅なひととき・・・と言いたいところなんですが

淹れたてのコーヒーを飲もうとしたときに、洗濯機の終了ブザーがなる。

ひと口コーヒーを飲んで、急いで洗濯物を干す。やっと干し終わって淹れたコーヒーを飲むと、ぬるい!

でもそれは仕方のないことだと思ってましたし、そこに疑問をもつこともなかったんですね。

だけど、よくよく考えれば、大好きなコーヒー。お湯を沸かして、豆を挽き、ドリップする。

こんな手間暇かけてコーヒーを淹れているのに!

のの
のの

充実感(満足感)を味わえてない・・・。

そうなんです。

効率よく行動することを優先にしていたので、そこに達成感はあっても、充実感(満足感)はなかったことに、この本を読んで気づいたんです。

そして、こんなふうな「問い」がわいてきました。

ふとよぎる日々の満たされない思いというは、この達成感を優先するあまりに、充実感(満足感)を置き去りにしていた結果、わきおこってくるものではないかと・・・。

幸福感が長く続くもの、一瞬で消えるもの

でも忙しいときに、ゆっくり味わってなんていられないわ~

そうですよね。やらなきゃいけないことが多いときは、そんなこと言ってられないですよね。

効率よく行動することのメリットもたくさんありますし、それを否定するつもりは全くありません。

こんな本に、「幸福感」について、とても興味深いことが書かれていました。

【99.9%は幸せの素人】星 渉・前野隆司 著

この本では、科学的な裏付けに基づく「自分で自分を今以上に幸せにする」ための知識が、たくさん書かれていたんですね。

そして、ここ40年近く、幸せに関する研究が進み、人はどのような時に幸福感を感じ、どんな行動をすれば幸せを感じるかなどのメカニズムが科学的に明らかになってきたと、著者は述べてたんです。

その中に、「幸福感がどれぐらい続くか」について書かれていたところがありました。

そもそも、「幸福感がどれぐらい続くか」なんて意識したことってありますか?

幸せだなって感じることはあっても、それがどれぐらい続くかなんて意識したことないわ

ですよね。私もまったく同感です。

しかし著者は、幸福感には「長く続くコスパのいいもの」と「一瞬で消えてしまうコスパの悪いもの」があると、言うんです。

例えとして、こんなことが書かれていました。

A) 仕事で部長に昇格する。やったー!ついに部長になった!

B) 高級時計を買った。やったー!ほしかった高級時計を手に入れたぞ!

C) 職場の人も、お隣さんも、いい人に恵まれている。うれしいな!

D) 家族が健康で仲もよくて、うれしいな!

のの
のの

この中で比較的「うれしい!」が長続きするもの、しないものは、どれだと思いますか?

著者は、こう言っています。

A、Bのような、他人と比較して優れていることに喜びを感じるものを「地位財」と言い、

自分より優れている人を見つけたり、その状況に慣れてしまうとすぐに「さらに上」を求めて

しまうので、うれしさは長続きしない傾向にある。

一方

C、Dのように、他人と比較しなくても喜びを感じられるものを「非地位財」と言い

この「非地位財」から得られる喜びは、長続きする傾向がある

言われてみると、そうだなって思いません?

じゃあ、長続きする「非地位財」だけ感じればいいわけね?

実はそうじゃなく、長続きする「非地位財」には、こんなデメリットがあると著者は言います。

「非地位財」ばかり求めて手にすると、現状に満足して変化やチャレンジを目指す貪欲さが

鈍くなってしまう傾向もあるのです。

のの
のの

なので、今すぐ行動したい時は「地位財」を目指す方がいい!

そして

「今こそ行動する時だ!」と地位財を目標にして頑張っても、そのやる気や気力は

気合いだけでは、長続きしません。

 その時に、非地位財を得ていると、長く幸福感を感じることができるので

継続的に頑張ることができるようになります。

どちらが良くて、どちらが悪いということじゃなく

幸福感が長く続くもの、短いものがあるという事実(知識)を知り、それをうまく使い分ければいいと著者は言ってるんですね。

地位財

メリット ▶短期的な行動力を生みだしてくれる
デメリット▶その状況にすぐに慣れてしまい、他者との比較等「さらに上」を求めて長く続かない

非地位財

メリット ▶長く続くので、継続的に頑張れる力を与えてくれる
デメリット▶現状に満足して変化やチャレンジを目指す貪欲さが鈍くなってしまう傾向もある


「非地位財」=充実感(満足感)💛「地位財」=達成感

読み終えて思ったのは

のの
のの

幸福感が長く続く「非地位財」が、充実感(満足感)
長く続かない「地位財」が、達成感

そう、とらえることができるなって思いました。

気持ちよさのインパクトでいうなら、「地位財」達成感の方が圧倒的に強く、そして意識しなくても勝手にわきあがってきますよね。

しかし「非地位財」の充実感(満足感)は意識しないと感じられません

たとえば私の場合、このブログを書くときは「地位財」達成感です。

「地位財」が書く原動力になり、書き終えたときにはとても気持ちのよい達成感を味わえます。

でもその状況はすぐに慣れてしまうので、他者の比較や評価が気になりだすと苦しくなります。

そのために、「非地位財」充実感(満足感)を日々意識して過ごすことが大事になってくるわけです。

大好きなコーヒーを美味しく味わう時間を大事にしてます。

達成感がすぐに消えてしまう、もうひとつの理由

「地位財」達成感がすぐ消えてしまう理由に、こんな別の視点があることを、下記の本で感じました。

【ユルかしこい身体になる】片山洋次郎 著

整体師である著者の片山洋次郎氏は、こんなふうに言います。

仕事を早くすればするほど、早く終わる、ではなく

早くするほど、やらねばならない余計なことが増えてくる。

 今やらないと、と思っているときは

緊急性が高いというより、気持ちが焦っているとき。

 明日でもいい仕事は、今日できると思っても、明日に回した方がいい。

「今日できることは、今日やろう」とよく言われますよね。

でも、この片山氏の言葉のように、

「今やらないと、と思っているときは、気持ちが焦っている。」というのも、うなづけませんか?

焦っている気持ちを安心させたいがために「今日できることは、今日やろう」があるとしても

「早く終わらせても、また次のやらねばならないことが増えてくる。」というのは

効率よく行動して自分の時間を、達成感を得ても、またすぐに次のやらなきゃいけないことを私たちは探し出すんですよ。

いつも急かされているように感じる。何かしなきゃいけないように感じる。

そこに「気持ちが焦っている」前提があるとしたら、達成してもすぐに次を探すので、ずっと焦り続けていることになります。

そのような状態では、「非地位財」充実感(満足感)が入る隙間がないですし、時間と気持ちの余裕がないと味わえません。

のの
のの

大切なのは、バランス!

「地位財」達成感と「非地位財」充実感、どちらも必要。大切なのは、そのバランスです。

しかし私たちは、気づかぬうちに効率優先、「地位財」達成感優先になってしまっているのではないしょうか。

それが、人生の充実感を得られない要因ではないかと、これらを本を読んで思いました。

達成感より充実感(満足感)を意識する

あなたにとって、充実感(満足感)を得られることってどんなことでしょう?

たとえば私なら、大好きなコーヒーを飲む。読書、散歩、入浴、好きな音楽を聴く、推しメンのことを考える、家族や友人との会話や食事などなどです。

どれもこれも特別なことではなく、日常の小さな行動ばかりです。

この小さな行動に対して「意識して」その時間をもち、「意識して」今ある当たり前の幸せを感じることを大切にしていく。

また、ちゃくまさんの本に書いてあるように、あえて効率的な行動「ながら/ついで家事(行動)」をしないというのも、ひとつでしょう。

のの
のの

食事のとき、スマホやテレビを見ながらをやめて、食事を味わう。

「今ここを味わう」という言葉のように、「は~味わってるわ、わたし💛」という超自己満足な世界をどれだけたくさんつくって、どれだけ意識していくかで

人生の充実感を得られることに、つながっていくのではないでしょうか。

まとめ

  • 効率よく行動することでで達成感を生むが、充実感(満足感)は置き去りにしてしまう。
  • 幸福感が長く続く「非地位財」充実感と、すぐ消える「地位財」達成感。そのバランスが大切。
  • 達成しても、またすぐに次の達成すべきことをこと探し出し、気持ちがつねに焦り続けてる。
  • 達成感より充実感を意識することで、人生の満足度はあがっていく。

私の朝のコーヒーは、洗濯など家事をひととおり済ませてから(ここは効率よくやってます)

それから、ゆっくりお湯沸かして豆を挽いてドリップして、暖かく美味しいコーヒーを存分に味わって飲んでます~。

のの
のの

あなたの「非地位財」充実感につながる超自己満なことって何ですか?それらを書き出してみるといいですね。

この記事を書いた人
のの

読書好き。年間200冊以上読んでます。「人間らしさ、人間臭さ」に心動く50代です。今までインプットしてきたことと経験してきたことなどを踏まえて心動く50代の「エモい生き方」を綴っています。

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