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「推し」がいない?大丈夫。すでに持ってるから

BOOK

 

 あなたには「推し」がいますか?

ここ数年、「推し活」などという言葉をよく耳にするようになりましたよね。

時代によってその言い方は「おっかけ」「ファン」「マイブーム」「オタク」だったりと、昔から似たような概念はありましたけどね。

最近は「沼ってる」とも言うよね~

要は、好きなモノ、好きな世界、というんでしょうか。

でも「推し活」というと、推している対象への深い愛情や情熱があって、どこへでもライブやイベントに参加して、ずっと高い熱量で大好きで推し続けてるっていうイメージがないです?

そのイメージでいくと、私はそんな熱烈な「推し」がいるわけでもなく・・・。

のの
のの

そんな私が「推し」について考えてみました。

「推し活」が起こす変化

 以前、NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」特別編「となりのプロフェッショナル~推し活の流儀」というのを観たんですね。

アイドルを推している人、お笑い芸人を推している人、アニメを推している人など、それぞれの「推し活」に密着していたんです。

みんな「推し」があるからこそ、しんどい日常をがんばれたり、心満たされる時間を持てたりしていたんですね。

特に印象的だったのが、お笑い芸人を推している男性。

彼は身体の不自由なお母さんと2人暮らしで、生活が苦しくアルバイトでなんとか生計を立てている状況。

でも、お笑いライブに通うことでイヤなことを忘れられ、ただただゲラゲラと笑う時間を持てるようになる。

そして、そのうちに芸人さんたちとも仲良くなり、ある芸人さんのYouTubeにも出演したりして自分の居場所を見つけたんです。

また、あるアニメをきっかけに人生が変わった男性もいました。

学生時代から「レールの上を歩く」人生を送ってきた彼は、ある日「ふらいんぐうぃっち」というアニメに出会ったんです。

そして、その舞台である青森・弘前に何度も通ううちに、「ここに住みたい」と思うようになり、なんと実際に移住。今では、アニメのファンが訪れたときに案内する役割も担っています。

レールの上を歩いてきた人生から、自らの意志で行動する人生へと変化していったんですよね。

「推し」の力ってすごい!

癒しと喜びだけじゃない。人間関係を見直すきっかけにも

 それからNHk「あさイチ」の特集でも「人生が輝くヒケツ!推しのいる生活のススメ」を放送していました。そこで「推し」がいることのメリット、デメリットを解説されていて

▶メリット
①推しに出会えて考え方がポジティブになった
②推し仲間ができた
③家族との関係性がよくなった

▶デメリット
①お金使いすぎた
②家族関係悪化
③推し仲間とのトラブル

のの
のの

これを見て、思い出したことがあったんです。

昔読んだ取材をもとに書かれたルポルタージュ本で(本の題名も忘れたてしまったんですが)、「推し」にまつわることが書かれてあったんですよね。

それは「冬のソナタ」が流行っていたヨン様ブームだった頃。懐かしですよね~。

ヨン様推しの人たちの集まりの中で、なぜヨンさん推しなのかを著者は取材されていて
多くは「かっこいいから」とか「物語が素敵すぎて」とか、まあよくある理由だったんですよ。

ところがその中で、ある女性がこんなふうに応えてたんです。

家族と距離を撮りたかったから

うわっ、そんな理由があるんだ

どういうことって思いますよね? ウル覚えなんですけど、こんな内容でした。

その人の家族はとっても仲良しで、何をやるのも家族一緒。どこへいくのも家族一緒。
それがちょっとしんどくなってきた、と。

で、「冬のソナタ」が流行りだし、テレビを見ながら「ヨン様すてきだね~」とつぶやいたら
家族が「え~、どこがいいの~?」とかえしてきた。

それを聞いた彼女は、そこでひらめいたんです。

「家族が良いと思わないものを私が良いと言ったら、誰も私と一緒にヨンさんのファンになろうとは思わないかも。そしたら今までのようにいつも家族一緒!ってことから解放される!」って。

家族は仲が良い方がいい、と言われるけれど、自分ひとりの時間だって大切にしたい。

それが言えなかったんだね~

家族からの解放が「推し」をもつ理由だなんてちょっと読んでびっくりでしたが、とても印象に残っているんです。

「推し」は癒しや喜びを与えてくれるだけでなく、人間関係のあり方を見直すきっかけにもなるんだなって思いました。

興味のない人からしたら誰もが「達人的」?

 どういう理由にしろ、「推し」のエネルギーがすごいってことはわわりますよね。

「推し」がいると、自分の「やりたい!」という気持ちが自然と湧き上がり、そこに迷いがほとんどない(ように見える)しね。

そんな「推し」がいることで人生が豊かに幸福度があがるなるなら、そりゃ「推し」がいた方がいいって思いません?

でも一方で

のの
のの

そこを目指すと「推しを作らなきゃ!」とになってしまうのは、なんだか違うよな気もするんですよね~。

こんな本を、読みました。

『幸せのメカニズム 実践・幸福学入門』著者の前野隆司さんは、幸福感についてこう言っていました。

70億人が70億通りのオタク・天才・達人的目標を見つければいい。
(中略)
重要なことは、何かを創造していて 小さくてもいいから 自己実現や成長を日々感じていること。

誰かにとって好きなモノやコトやヒトはその熱量にかかわらず、別の人からみたらそれらはすべてオタク・天才・達人的な存在だと。

この「オタク・天才・達人的」ということで、こんなことを思い出したんです。

今日は思い出すこと多いな~

ええ、もう少しお付き合いを。

友人にドリカムファンがいて、一緒にコンサートへ行ったときのこと。

歌にあわせて、美和ちゃん(ボーカル)が観客に向かって手である形を作るように求めたんです。

私は不器用でうまくできず「なんでこんなの作るの~?」とちょっとイラッとしたんですよね(笑)。

コンサート終了後、友人に「あの手の形は何?」と聞くと、

「カエルじゃない?」と即答。

「なんでカエルなの?」と聞くと、

「自分に似てるからじゃない?」と。

のの
のの

それ聞いて、「へえ、そうなんだ!」と妙に感心したのを覚えています。

私には全く理解できなかったことが、ドリカムファンの彼女にとってはいとも簡単に理解できた。

つまり、彼女のドリカムへの熱量が大きかろうが小さかろうが、それほどドリカムファンじゃない私にとっては、彼女は「オタク・天才・達人的」に思えたんですよね~。

ちなみに、手の形はこれね。↓ できます?この形? 私はなんかできない~(笑)

実はもうすでに「推し」を持っているかも

 上記の『幸せのメカニズム 実践・幸福学入門』で著者は、どんなに小さなことでも、人に語れるほどのものじゃなくても、誰かにとってはそれは達人的なことで、小さくてもいいから好きなものをもつことは、幸福感をあげると。

のの
のの

だから少しでも興味関心があることなら、熱量や知識の深さに関係なくそれはもう十分な「推し」を持っているということじゃないか、と

そう思えたんですよね~。そらなら簡単に幸福度があがりますよね。

そう考えると、私の推しは……。

読書、コーヒー、散歩、手帳づくり、小田和正、浜田省吾、ユーミン、小田和正、キリンジ、サザン、寝ること、ボーっとすること、ヨガ……、と多岐にわたり、特に特別なことでもなく・・・。

でも、興味のない人からすれば、私も結構な達人的っちゅうことですよね。

私が思う「推し活」のメリット

 思うに、人間ってのは毎日同じことを堂々巡りしてる生き物らしい。 ぐるぐるぐるぐる、飽きもせずに同じことを考え続けてる。

他人と比べてみたり、ムカついたり、自己嫌悪に陥ったり・・・。

まあ、それも人間らしいっちゃ人間らしいんですが。 だけど、たまにはこう思うわけです。

のの
のの

こんなことにどれだけの時間とエネルギーを費やしてるんだ~!! もういい加減にしろ~!! ってね。

そんな時の救世主が「推し」というわけですよ!

私が思う「推し活」のメリットは

のの
のの

推しのことを考える時間の方が増えると、うだうだグルグル考え続ける時間が減る!

もちろん、悩むな、考えるなとは言いません。悩んでもいいし、ぐるぐるしてもいい。

だけど、有限な時間を何に使うかは、自分で選べるからね。

気持ちの切り替えをしたいとき、そんなときこそお手軽な「推し」をたくさん持っていることは
人生を豊かに生きる知恵になるんじゃないかな~ って思いました。

さて、あなたがもうすでに持っている、超自己満な「推し」は何ですか?

まとめ

  • 推し活は人生を豊かに幸福度をあげる
  • 熱量や知識の深さに関係なく、すでに持っている興味のあることや好きなことが「推し」そのもの
  • 「推し活」は、気持ちの切り替えに大いに役立つ
のの
のの

気分が下がっているときは、好きなドラマや映画などを観るのが一番手っ取り早い!!

おススメは、「PERFECT DAYS(パーフェクトデイズ)」「きのう何食べた?」などなど、これらについてはまたブログで熱く語ります(笑)

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