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誰かを想って贈るって、やっぱりいいなと思った話

ドキュメンタリー

ずいぶん前に、友人が「ハワイに住みたい」と言っていたことを思い出しました。当時は正直ピンとこなくて、「へぇ〜」と軽く流していた私。南国の楽園、バカンス、そんなイメージはあっても、一体何がそんなに彼女を惹きつけるんだろうと思ってたんですね。

でも先日、NHKの番組『ハワイの暮らし 優しい時間』第6話を観て、ようやく彼女の言葉の意味がわかった気がしました。

ハワイの「繋がり」に魅せられたクーパー夫妻の物語

 この番組で描かれていたのは、ハワイの伝統、文化、生き方を愛する夫妻の姿だったんです。

ご主人はアメリカ・シカゴ出身のブラッドリーさん。「私たちを取り囲むすべてのものと常につながっている」というハワイの価値観に惹かれでハワイに移住。
奥様は、神奈川県出身のミイラニ美子さん。彼女がハワイに惹かれたきっかけは「フラ」でした。

そして夫妻ともにフラを学び、ついには正統なフラの継承者“クム・フラ”になったと。海岸で二人でフラを躍る姿に、私も学んでみたい、踊ってみたい~と思ったほど。

そんな彼らの暮らしは、まさに「優しい時間」そのもので、物質的な豊かさとは違う心の豊かさとは何かを教えてくれるような、そんな心温まる内容でした。

自然とつながり、誰かを想って贈る「レイ」

 番組で特に印象的だったのは、毎年5月1日、ハワイでは「メーデー」ではなく「レイ・デー」として、レイを作り、レイをまとい、レイを贈る、というハワイの習慣のことでした。

ちなみに「レイ」って、何かわかります?

ハワイを象徴する花や葉を編んで作る首飾りのことで、「愛」や「感謝」「敬意」を込めて、大切な人に贈る伝統の贈り物です。フラダンスを踊る人が、首からレイをかけている姿をよく見かけますよね。↓

夫妻は「レイ・デー」に向けて、大切な友人に首飾りを作るんです。自宅の庭や裏山で相手をイメージしながら草花を摘み、友人との思い出や伝えたい気持ちを一つずつ編み込んでいく。それはまさに世界に一つだけの贈り物。

そして、5月1日、ワイキキが花の香りと感謝に包まれる様子は、画面越しでも伝わってきました。
ワンちゃんまでレイをしてるんですよ~。

「大切な人との絆がずっと続きますように」という思いをこめて、レイを作り、レイをまとい、レイを贈る、そんな彼らの姿を見て私の心はむっちゃくちゃ心動かされました。なんて素敵な伝統文化なんだろう・・・と「レイ」に触発され

のの
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私も誰かを思い、そんなプレゼントがしたい~!

という衝動に駆られたんです。単純でしょ(笑)

北欧の「夏狂い」と心に残る贈り物のヒント

 そんなことを考えていたら、数年前に私が実際に贈った、あるプレゼントのことを思い出したんです。そのきっかけは、こんな本との出会いでした。

『日曜日のアイデア帖』大平一枝著

この本には、昔の暮らしの中で当たり前に行われていた生活をヒントに、季節を感じるちょっとした工夫が紹介されていました。どれも心くすぐられるものばかり。

「日曜日のアイデア帖」というタイトルも、なぜ「日曜日」なのか。
それは、昔の暮らしって手間暇がかかりますよね。それを毎日やるのは大変じゃないですか。でも「日曜日」だけなら楽しめるのでは?という著者の提案に、私は深く共感。

読み進めるうちに、「これいい!やってみたい!」と心躍るアイデアがたくさんありました。

特に心に響いたのは、7月のページに書かれていた「フィンランドには夏狂いという言葉がある」というエピソード。子どもも大人もすぐに過ぎてしまう夏時間を、一日一日たっぷり堪能するのだそう。

それを読んで、ふと自分に問いました。

北欧人のように、私は夏をたっぷり楽しんでいるだろうか…?若い子なら海や山、アクティブに行動できるだろうけど、クソ暑い日々に、体力気力も低下していきた50代の私は、クーラーのきいた部屋でネット三昧・・・、それでよいのか?って・・・。

そして、そんな北欧人のエピソードのあとに紹介されていたのが、

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「線香花火付き暑中見舞いレター」というアイデアでした。

ある男性が、著者にこんなエピソードを語ったそうです。

女友だちに封筒に一本線香花火を入れて「暑中見舞い申し上げます」と書いて出した。
8月の終わりに「残暑お見舞い申し上げます」というひと言と封筒に燃えかすの線香花火が一本入っていた。彼女が楽しい夏を過ごしたとわかって温かい気持ちになりました。

のの
のの

むちゃくちゃ素敵なエピソードじゃないですか!

線香花火一本が取り持つささやかな心のやりとりに、著者も私も、そしてきっとあなたも!ほっこりと胸キュンしたのではないでしょうか~。

贈るものは「モノ」ではなく「時間」と「想い」

 この本を読み終えた私は、早速「線香花火付き暑中見舞いレター」を数少ない友人たちにに送ってみようと思ったんです。

まずは、線香花火をネットでいろいろ検索。国産、外国産など、線香花火にもいろんな種類があることがわかってきました。で、たまたま近所に花火屋さんがあるのを見つけ、そこに行き、こちらを購入しました。

赤、黄色、緑、青もあって、ちょっとこじゃれた純国産の線香花火。

一人につき2~3本ずつ贈る。
梱包をどうしたらいいのかと、いろいろ考え、100均一へ行き、紙のストローを見つけました。

1本のストローだと長さだと短いので、切り貼りをして線香花火が収まる長さに調整。

こういう工夫ってほんと楽しい。夢中にあれやこれやと考えを巡らして作ってましたね。

短冊型のお手紙をつくり、そこに暑中お見舞いの言葉と一言メッセージを添えて。
受け取ってくれた友人たちはみな、とても喜んでくれました。線香花火を楽しんでいる動画を添えて、ありがとうメッセージをくれた友人もいました。

のの
のの

いや~、うれしかったな~。

線香花火を探し、梱包を工夫し、手紙を書く。
ハワイのクーパー夫妻が誰かを思い、レイを作り、レイを贈ったように、私もまた、贈る相手のことを思い、その人が喜ぶ顔や驚く顔を想像しながら、相手のために使うその時間がとっても豊かな時間だったんです。

贈るものは「モノ」ではなく「時間」と「想い」。そして「想い」を届けるって言葉だけじゃない。
ちょっとした工夫や手間をかけることで、あの人の心にやさしい火花が灯るかもしれません。(灯らないかもしれませんが 笑)

のの
のの

今年の夏も、私はまた「線香花火付き暑中見舞いレター」で「夏狂って」みようかな~。


想いを込めて誰かに贈り物をする時間は、そのまま、自分の心を満たしてくれる贈り物でもある気がします。あなたもそんな時間を、ひとつ、手にしてみませんか?

まとめ

  • ハワイの伝統文化「レイ」に見る、「贈る」ことの本質〜プレゼントは「想い」を贈るもの〜
  • 書籍『日曜日のアイデア帖』に学ぶ、季節を楽しむ暮らしの工夫
  • 「線香花火付き暑中見舞いレター」で、誰かとの心の距離を近づける
  • 忙しい毎日に、ほんの少し「想う時間」を手にしてみませんか。

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NHKの番組『ハワイの暮らし 優しい時間』は、以下で見れますよ~。むっちゃ参考になる「豊かな暮らし」です。

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