梅の花を見ると、思い出すことがあるんです。

そんなに花に興味があったっけ?

いえ、まったく(笑) 花よりだんご派です。
お花にそんなに興味がなかった私。やはり歳を重ねたからなのか・・・最近は少しずつ興味が出てきました。ふと足を運んだ散歩道で、私は一本の梅の木に心を奪われたんです。
「思いのまま」の由来に納得。うんうん、知ってるその感じ!
あれはまだ冷え込む2月。近所の公園を散歩していたときのことです。
満開の梅の花が目に飛び込んできました。「ああ、梅が咲いているな」程度の感想しか抱かなかったんですが、その日はなぜか、足を止めてじっくりと眺めてみたんですね。
梅の木には様々な品種があり、白い花をつけるもの、ピンクの花をつけるもの等があるようですが、その中に、一本の梅の木から白とピンクの花が入り混じって咲いているものがあったんですね。

なにこれ?突然変異?
梅の知識が何もない私は、すぐさま品種がかかれたプレートに目を向けました。すると、そこには「思いのまま」と書かれていたんです。で、ちょっとググってみました。
品種改良の際、人の思い通りには咲かず、梅の気の向くままに白やピンクが混じり咲くことからその名が付けられたのだとか。なので毎年、どんな花が咲くかは梅次第という、その自由奔放さが魅力だと感じる人もいるそうです。

まるで気分屋の私みたいだ~
と、自分と重ねてしまって(笑)、さらに興味をもち、もっと調べてみたんです。
心を揺さぶる表現との出会い
すると、何十年と「思いのまま」の栽培をしている方のブログを見つけたんですね。
盆栽にして育てているらしく、梅の花が咲き始めると家中に甘い香りが漂い、春の訪れを感じるのだそうです。「今年はどんな色を見せてくれるだろう」と楽しみに育てる様子が、文章の隅々から伝わってきました。
で、なかでも私の心をぐっと掴んだのは、梅の花が散ったあとに書かれていたこんな一文でした。
「花びらが床に散っていたのだ。「喜んで」掃除する。」

「喜んで」掃除するって、なんて!なんて!素敵な表現なんだ~!!
私の心は、むちゃくちゃ動きました。
普通なら「めんどいな」と思う掃除を、「喜んで」する、だなんて・・・。
梅の花を心から愛し育てている。花が咲き、散ることさえも、愛おしむ。そんな豊かな心がこの短い表現の中に凝縮されているように感じたんです。
いや~、まいった。
こんなふうに人生を喜びをもって丁寧に過ごしていらっしゃる。それは特別なことをしているわけではなく、日常の何気ない瞬間も、心ひとつでこんなにも豊かになれるんだなって思いました。
まさに「今を生きる」とは、こういうことを言うんだろうなって実感しました。
いいわ~、いいわ~、ひじょーにいいわ~
今日からできる!「喜んで〇〇する」を暮らしに取り入れる
『「喜んで」掃除する』という表現に感動した私は、ふと思ったんです。
私の生活の中に「喜んで、〇〇する」なんてことがあるだろうかって。

ないっしょっ

は、はい。そんなふうに思ったこと・・・たぶんない・・・
大好きなコーヒーを飲むとか、読書するとか、ヨガするとか、お散歩するとか、自分が心地よいと思う時間は持っているんですが、それを「喜んで」なんて意識してこなかった。
でも、それをあえて「喜んで」と意識して表現してみると・・・。
・喜んで、コーヒーを飲む
・喜んで、読書する
・喜んで、ヨガをする
・喜んで、散歩する
・喜んで、テレビを見る
・喜んで、ブログを書く
・喜んで、寝る(笑)
「喜んで〇〇する」と意識し表現するだけで、なんだか人生が豊かになった気分になれるのは、私だけでしょうか・・・?

パワーのある言葉だね

そう!「喜んで」という言葉には、まるで心の周波数を上げてくれるような、そんなエネルギーを感じます~。
こうなったら、いろいろ「喜んで」をつけてみよう。
・喜んで、悩む
・喜んで、迷う
・喜んで、落ち込む
こんなネガティブなことでも「喜んで」を使ってみると、それらを全肯定してとらえることができたようで不思議です。
喜んで、喜んで、喜んで、喜んで・・・・。

喜んで、思いのままに、生きる・・・。
ああ、いい表現だ~。

もうええって
まとめ
- 梅の木「思いのまま」に出会った日。”思いのままに咲く”美しさと、”喜んで受けとめる”豊かさに触れた気がした。
- 私たちの毎日も、思い通りにならないことの連続かもしれない。けれど、それを「喜んで」受けとめたとき、世界の見え方が違ってみえてくるのかもしれない。
- あなたの日常にも、ぜひ「喜んで〇〇する」を取り入れてみてはどうでしょう。
もし梅の花を見かけたら「思いのまま」を探してみてください。その名前の奥にある、自由で豊かな生き方に、何かを感じるかもしれませんよ。
