20代の記憶に残ったエピソードから、今でも大事にしている誰かの記憶に残る･･･かもしれないこと

年々忘れっぽくなっている私。

それでも過去の記憶の中で、今でも心に残っていることってあるんですよね。

先日見た情報番組で「記録に残っていること」というのは、嬉しいことであれ、悲しいことであれ、

感情が大きく動いたことだと言っていました。

50数年間生きてきて、まあいろいろと記憶に残っていることはあるんですが

特に20代に経験したことで、それがきっかけで今でも大事にしていることがあるんです。

どうぞ何かのお役にたちますように・・・

ホワイトデーのお返しで今でも忘れられないもの

ホワイトデーが近づくと、いつもこんなことを思い出すんです。

まだ私が20代でピチピチな社会人だった頃！

働いていた職場の部署は、私以外みんな男性だったんですね。

バレンタインデーには義理チョコをその部署の男性陣に配るのが通例でして・・・。

なんて思いながら、私はチョコを買いに行き、バレンタインデーには配っていたんです。

でも、3/14 のホワイトデーには、しっかりお返しをいただいておりまして・・・。

これがまた、私が差し上げたしょうもない義理チョコに比べて、うんと素敵なお返しが多くてですね。

特に既婚者のおじさまたちからのお返しの品は、おそらく奥さんが用意したたんだろうな～と思えるような素敵なものが多くって

その中で、今でもとっても記憶に残っている上司からのお返しがあったんです。

それはね、お返しの品とともにメッセージカードが添えられていたんです。

そーなんです。品物は・・・なんだったかもう忘れてしまいました（笑）

ですがね～。なんでこれが記憶に残っているかというと・・・。

今まで振り返ると、そんな人にはほとんどお目にかかったことがない。

いや、本命でもメッセージカードつけるような、そんなひと手間かけるような人は、少ないんじゃないでしょうか？

そしてこのメッセージカードには、私の普段の仕事の頑張りをほめたたえてくれる内容が

書かれてあったんです。

これがただの定型文だと、ずっと忘れられないほどの記憶には残らない。

なので、めちゃくちゃうれしかったのを覚えています。

この方はとても仕事ができる人で、社内でも一目置かれているような人だったんですね。

だから、このカードもらって思ったんです。

それから私も、だれかにプレゼントするときは、できるだけメッセージカードを添え、自分の言葉で書くようにしようと決めました。

びっくりこいた暑中見舞い

それともうひとつ、記憶に残っていること。

こちらも20代、社会人になって間もない頃、大学時代の同級生から暑中見舞いのハガキが届いたんですね。

そこにはハガキ一面、とても小さな文字でびっしりと、自分の近況などが書かれていたんです。

もうびっしりと隙間なく書いてあったんです。

だいたいハガキって、そんなにたくさん書かないことないですか？　それにありきたりな定型文が多い。

でも、そんなびっくりするようなハガキをもらったことは、後にも先にもこの一度きり。

なので、今でもしっかりと私の記憶に残ってるんです。

ひと手間かけることを惜しまない

先にかいた上司からのメッセージカードにしろ、友人からのハガキにしろ、

誰かの記憶に残るっていうのは、そこに大きく私の心が動いたからなんですよね。

どちらも「ひと手間」かかっているんですよ。

誰かの心に響くものって、そんな「ひと手間」にあるんじゃないかな・・・と思ったりします。

だから私も、それ以降、贈り物をするときはメッセージカードやお手紙を添えたり、

プレゼントがなくとも、お手紙だけを送ったりすることもあります。

そして内容もなるべくどこにでもあるような定型文じゃなく、自分の言葉で書くように心がけてます。

今は手軽に必要最低限の連絡事項としてラインやメールを使うことが多いじゃないですか。

そんな時代だからこそ、ひと手間かけることは、誰かの心に響きやすいんじゃないでしょうか。

もちろん、そうしたからといって相手の記憶に残る結果になるかなんてわかりませんが

そうやって、相手のことを思いながら何かを準備したり作ったり書いたり、

そんな時間を持てた自分自身の記憶にも、満たされた記憶として残ってるんですよね～。

明日はホワイトデー。また春は環境が変わるシーズンでもありますよね。

誰かに向けて、あなたの言葉で思いを綴ってみませんか？