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「好きを仕事に」の呪縛。Z世代の生き方に、なんか気が楽になった話

ドキュメンタリー

「好きなことで生きていこう」「好きなことを仕事にしよう」「やりたいことをみつけよう」
そんな言葉を聞くたびに、モヤモヤしたことはありませんか?

かつての私も、そんな言葉に焦りを感じた一人でしたし、今でもそう思うこともあります。

でも、同時にこうも思うんですよね~。

のの
のの

私たちは本当に「好きなこと」を仕事にしなければ、満たされないの?

「好きを仕事にする」という考え方が、時に私たちを苦しめる呪縛にもなり得えてないか?

そんなモヤモヤを、今回はちょっと違った視点から語ってみたいと思います。よかったら、読んでみてくださいね。よろしくっ!

NHK「Zの選択」が教えてくれた、好きなことを仕事にしている人、していない人

随分前に、NHKで放送されたいた「Zの選択」という番組をご存じでしょうか?
1995年以降生まれの若者たちのことをニュージェネレーション世代といい、彼らの等身大の生き方が描かれたドキュメンタリー番組なんです。

その中で、「#この仕事が好きな理由」という興味深いテーマがありました。

番組に登場したのは、
好きなことを仕事にした靴磨き職人のAくんと、やりたいことは見つからないけれど、職場の人間関係が好きで働き続ける酒造り職人のBくん。全く異なる道を歩む二人の姿は、50代の私の心にも深く問いかけてくるものがありました。

孤独を乗り越え、一筋の光を見つけた靴磨き職人、Aくん

聴覚過敏や感覚過敏といった特性を持つAくんは、子どもの頃から人との関わりに苦しみ、孤独を感じていました。そんな彼が、ある日母親の靴を磨いたことをきっかけに「靴磨き」という世界に没頭していくんですね。

それでも高校卒業後は、一般企業に就職するも周囲に馴染めず、半年で退職。その後、うつ病を患い、寝込む日々の中で、彼は大好きだった「靴磨き」を仕事にすることを決意します。各地の専門店を渡り歩き、技術を磨き、数年後には念願の自分のお店を開業。

自分の「好き」を大切にし、自身の障がいも隠さない彼の元には、靴磨きを通して様々な人が集まり始めました。Aくんの物語は、「好き」という情熱が、どんな困難をも乗り越える力になることを教えてくれます。

「好き」よりも「居心地の良さ」を選んだ、酒造り職人Bくん

一方、酒造り職人のBくんは、小さい頃から特にやりたいこともなく、仕事選びも内容より家からの距離など条件優先で決めてきたんですね。

酒蔵の前に別の会社に就職していましたが、仕事とプライベートをきっちり分ける雰囲気や人間関係に寂しさを感じ、半年で転職。
現在の酒蔵を選んだ理由も、特に酒造りに興味があったわけではなく、面接の日に感じた職場の穏やかな雰囲気に惹かれたからなんだそうです。
そして、入社後、彼が実感しているのは、社員同士の距離が近く、この人たちと働くからこそ仕事が楽しいということ。

Bくんの生き方は、「好きなこと」だけが仕事の喜びではない、という新たな視点を教えてくれたようでした。

なぜ私たちは「好きを仕事に」を追い求めるのか? その幻想と現実

Aくんのように、好きなことを仕事にしている生き方って憧れますよね。

のの
のの

でも私は、Bくんのような生き方に心動かされたんですよね~。

そもそもなぜ私たちは、好きなことを仕事にしたいんでしょう?

きっとそれは、「好きなことを仕事にすれば、人生は豊かでハッピーになるはずだ」という漠然とした期待があるからだろうなって思っていたのですが、この番組を観て「それ本当か?」っていう疑問がわいてきました。

また逆に「好きなことを仕事にしなければハッピーになれない」という、まるで呪いのような考えに、いつの間にか私たち自身が縛られていたのではないか、とも思ったんですよね。

私たちが本当に欲しいのは、「好きな仕事」という肩書きではなく、その先にある「豊かでハッピーな人生」そのものですよね。

なら、好きなことを仕事にしなくてもハッピーになれるとしたら?

Bくんみたいに、やりたいことがなくても、好きな仕事じゃなくても、結果、ハッピーで生きられているのであれば、「好きな仕事をする」ことにこだわらなくてもいいんじゃないかって。

むしろその方が選択肢もぐっと広がって、生きやすいんじゃないかって思ったんです。

「自分にしかできないこと」の罠。「私には何もない」? それは大きな勘違い

でも、Bくんはたまたま職場の人間関係がよかっただけじゃない?それに私はBくんのように職場の人と密にかかわりたくないし・・・。

人との距離の取り方は人それぞれですよね。Bくんのように近い距離が好みの人もいれば、それが不快だと思う人もいる。私もどちらかというと、あまり近すぎるのは苦手です。

でも、何かを仲間たちを創り上げていくプロセスに、私たちは普遍的な喜びを感じるのではないかと、この歳になって思うんですよね。

では、少し意地悪な質問をさせてください。

のの
のの

好きな仕事だけど人間関係最悪な環境と
好きな仕事じゃないけど人間関係良好な職場、
さて、あなたはどちらを選択しますか?

え~、そんなの選べないよ~。

多くの人が、簡単には答えられないのではないかな。
それほど「人間関係」は、私たちが働く上での幸福感に大きく左右する要素ですよね。

好きな仕事をしていても、人間関係につまづくことだってあるでしょう。

Bくんにとって、たまたま職場の人間関係が良好だったかもしれませんが、ここにBくんの魅力、能力が大きく関係していると私は思いました。

どういうこと?

Aくんのような分かりやすい「自分にしかできない特技」を持つ人がいる一方で、
Bくんみたいに、特別好きなこともなく、目立った特技もあるわけではない人。

でも、Bくんは周りの人に溶け込み、共に働くことを楽しめる人です。それは、目には見えにくいけれど、かけがえのない才能だと思いませんか?あえてその才能を言葉にするなら「順応する能力」であったり、「愛される能力」であったり。

私にはそんな能力、どちらもないよ・・・。

のの
のの

みんな自分のこととなると、そう思うんですよ。

私たちは、周りの人との関わりの中で生きています。知らず知らずのうちに誰かに影響を与え、そして誰かから影響を受けているものです。

「私には何もない」と思っていても、そう思ってるのはあなただけで、あなたの知らないところで、大なり小なりあなたは誰かに影響を与え、そしてあなた自身も誰かから影響を受けているものです。

少なくとも私はこの番組で、Aくん以上にBくんに心を動かされましたからね。あなたにも、きっと誰かに必要とされる魅力があるんです。

あなたが望む豊かでハッピーな未来とは?

 私も様々な仕事をしてきましたが、興味のある仕事を優先した時も、条件を優先した時も、どちらにしても良いことも嫌なことも、人間関係の悩みもありました。

「好きなことを仕事にしていればどんなことも乗り越えられる」とよく言われますが、私の場合は、好きなことだからこそ、より深く悩んだこともありました。

それに結局、自分にとっての人生の課題、乗り越えるべき壁は、どこへ行っても同じなのだということにも気づきました。

結局、好きをことを仕事にするかしないかが大事じゃなく、自分にとって豊かでハッピーな人生はどんな状態なのか、何を大切にして生きていきたいのか。

それが分かっていれば、好きな仕事であろうとなかろうと、そんなことは重要じゃないと、Bくんの生き方をみて改めてそう感じたんですよね。

私にとって豊かでハッピーな状態ってどういうものなんだろう・・・。

のの
のの

それがわかるために、私たちはいろんな経験をするのかもしれません。

どんな働き方を選んだとしても、どんな生き方を選んだとしても、私たちが本当に欲しいのは、豊かでハッピーな人生です。
もし、どんな選択をしてもハッピーな未来がつながっているとしたら、あなたはどんな道を選びますか?

まとめ

  • 好きなことを仕事をしたいのはなぜ? 欲しいのは、その先に得られるだろう豊かでハッピーな人生。
  • 「好きなことを仕事にする」ことだけがハッピーな人生という呪縛に囚われていないか。
  • 好きなことを仕事にしていなくても、ハッピーな人生を送っている人は世の中にはいる。
  • 特別な才能がないと思っていても、私たちは皆、何かしらの影響を与え合いながら生きている。
  • 好きなことを仕事にしてもいいし、しなくてもいい。大切なのは、あなたが望むハッピーな状態を知ること。
  • 「~じゃないとハッピーじゃない」から「~でもハッピー」という前提で、もっとゆるっと望む人生を送ってもいい。

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