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映画『何者』に学ぶ「伝わる言葉」はかっこ悪い自分から生まれる

ドラマ・映画
のの
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自分の思いを言葉にするのって、本当に難しいですよね

 

特に、多くの人の目に触れる自己PRや、就職活動での面接時の受け答え。頭の中で考えていることをうまく言葉にできても、それが本当に相手に伝わっているのか、そんな不安を感じたことありませんか?

自分の思いを、どうしたら言葉にできるんだろう?
一体どんな言葉が、相手の心に響くんだろう?

私も自分の思いを口にするのってそんなに得意ではないんですが、
ある映画をみて「伝わる言葉」ってこういうことなのかもしれないな・・・って思ったことがあるんです、今日は、そのことについて、少しだけネタバレを含めてご紹介したいと思います。

マニュアルどおりな回答 本当にそう思ってる?

こんな映画を、観ました。

書籍もありますね。

『何者』は、朝井リョウさんのベストセラー小説を原作に、リアルな就活事情を描いた映画です。

物語の中で、自分の思いを伝えるという 、集団面接のこんなシーンがありました。
面接官が学生たちに向かって、こう問いかけるんです。

あなた自身を、1分間で表現してください。

たった1分間で自分を表現するなんて、至難の業ですよね。

でも、就活生です。頭の中で何度もシミュレーションしてきた想定された質問。事前にエントリーシートの書き方や面接マナーを学び、準備を重ねる姿も描かれていました。

なので、そんな質問に対して、こんな回答をしていたんです。

「常に相手の期待を上回る努力を欠かさず挑戦し続けたいです」
「仕事とは、より多くの価値あるものを生み出すことです」

立派な回答だ・・・。

はい、とっても立派な「想定内」の受け答えですよね(笑)。物語とはいえ、現実の就職活動の場でも、こんな感じなんでしょうか。

って言いながら、私自身の就活時代を思い出すと・・・。
ここまで立派な回答ではなくとも、それなりに「良い回答」をしていたな…って思い出しましたね。

とはいえ、そんなこともすっかり忘れ(笑)、もし私が面接官なら、これらの言葉を聞いて、きっとこう思うでしょう。

のの
のの

ほんとにそう思ってる?

どこかマニュアル通りに聞こえてしまう。いや、そんなことは面接官も百も承知なはず。
じゃあ面接官たちは、何を見ているのか、1分間の想定内の自己PRで何がわかるんだろうって、そんなモヤモヤが芽生えてきたんですね。

心を揺さぶる言葉の正体とは?ニュース番組でみた二人の新入社員

 上記の映画のシーンを見ながら、私は何年か前に見たあるニュース番組の光景を思い出しました。各地の入社式の様子が放送されていて、初々しいスーツに身を包み、未来への希望に満ちた若者たちの姿がそこにはありました。

取材スタッフが、ある新入社員Aくんに「これからの抱負は?」と質問したんです。
Aくんは、こう答えました。

新入Aくん
新入Aくん

多くの人を笑顔にしていけるような仕事をしていきたいです!

当時の私は、このAくんの言葉を聞いて、またもや意地悪っぽく「マニュアルっぽい当たり障りのない答えだな」と感じたんですね。

そして、番組は別の会社に入社した新入社員Bくんにもインタビューしていました。
Bくんは、様々な事情でなかなか就職先が決まらず、それでもやっと採用してくれた会社で、すでに働き始めているとのことでした。慣れない仕事に先輩たちに叱られてばかりいる。
そんなBくんに、取材スタッフは同じ質問を投げかけました。「これからの抱負は?」

すると、Bくんは、真剣な眼差しで、こう答えたんです。

新入Bくん
新入Bくん

僕を必要としてくれるなら、それだけでありがたいです。がんばります。

二人の言葉を聞いて、どう思いましたか?

のの
のの

Aくんの言葉も嘘はない。でも私が心が動いたのは、Bくんの方でした。

なぜなら、うまく言おうとか、よく思われたいといった意図が感じられず、ただ素直に自分の本音を言葉にしたように感じられ、彼の思いが伝わってきたからです。

きれいごとじゃない就活。見たくないイヤな自分から引き出される言葉 

話を「何者」の映画に戻しますね。

映画『何者』に登場する5人の就活生たち。若者たちは、不安、焦り、嫉妬など、人には見せたくない感情がリアルに描かれています。

内定をもらえれば自分が肯定されたように感じ、もらえなければ、全否定されたように感じてしまう。そんな心の揺れ動きは、誰にでもあるものですよね。

この物語の大きな見どころの一つは、普段は見たくない、認めたくないような人間の弱さや心の闇を、現代を象徴するような「SNS発信」「裏アカウント」「●●会社 ブラック」「気持ちわるい」「さむい」「承認欲求」といったキーワードやセリフを通して、生々しく描かれている点なんです。

印象的だったのが、主人公に向けられた、こんなセリフ。

痛くても、今のかっこ悪い自分を理想の自分に近づけようとして頑張るんだよ。
それができないあんたの姿は、誰にでも伝わってるよ。
そんな人、どこの会社も欲しいと思うわけないじゃん
──映画『何者』より

グサッとくるけれど、確信を突いているね

この映画は就職活動を題材にしていますが、これは就職活動に限らず、私たちが生きる中で常に他人と比較し、自分の立ち位置を確認しようとする状況にも当てはまるよな~って思ったんです。

人と比較しない方が良いと頭では分かっていても、どうしても比較してしまうのが人間ですよね。
そして、その比較をする時に避けられないのが、見たくない、認めたくない、格好悪い自分の存在です。

のの
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だからこそ、そんな格好悪い自分を隠し、取り繕ったような言葉は、人の心には響かない。伝わらない。

「ほんとにそう思ってるの?マニュアル通りだな」と感じられてしまうんじゃないかって思いました。

就職活動は、普段見たくない自分とも向き合わざるを得ない出来事の一つです。
そして、この映画のラストシーンにおける主人公の行動には、私は深く心を動かされました。

本当の思いを言葉にするって、こういうことなんだなって感じさせてくれるシーンでした。

あなただったら、そのラストシーンを見てどう思うでしょうか? 主人公の未来に、どんな思いを巡らせるでしょうか?

そこから、ぜひ何かを感じ取って、あなた自身の「伝わる思い」や「言葉」を考えてみてください。

心を動かすのは上手な話し方じゃない。あなたの「本音」が持つ力

え~、難しいよ~

今回は就職活動を題材にした映画『何者』を通して、自分の思いの伝え方についてお話してきましたが、結局のところ、「具体的にどうすれば自分の思いを伝えることができるのか?」という疑問が残りますよね。

私もこんな偉そうに書きながら、いまだ自分の思いをうまく言葉にすることが、できたり、できなかったりです。

でも思うのは、「どのようにしたら伝わるのか」というテクニックよりも、

のの
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「どのようなことが人の心に響くのか」だと思います。

例えば、あなたは、どんなことに心が動きますか? どんなことに心を動かされてきましたか?

友人との何気ない会話、心に響いた本の一節、涙が止まらなかった映画のワンシーンや音楽、心揺さぶられる出来事などなど、良いこともイヤなことも、どんな体験からでもいいんです。

そこに、あなたの本音を伝えるヒントが隠れています。

うまく言葉にできなくても、それでもあなたの素直な本音が滲み出ている言葉に、人は心を動かされるものだと、私は思います。

この映画はそんなことを感じさせてくれるとても素敵な映画でした。ぜひご覧になってみてくださいね。

まとめ

  • 立派な言葉よりも素直な本音が人の心に響く
  • 見たくない自分と向き合うことが、伝わる言葉を生む第一歩
  • 心を動かす経験の中に、自分らしい言葉のヒントがある
  • 「どう伝えるか」ではなく「何が心を動かすのか」、自分がこれまで心を動かされた体験を振り返ってみる

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