
ふとラジオから流れてくる曲に、心がビビっと動いたんです。
「これ聴いたことある・・・誰の何の曲だっけ?」と思いながら耳を澄ませると、斉藤和義さんの「歌うたいのバラッド」だとわかりました。
しかも驚いたことに、なんと翌日、私の住む街でライブが開催されるというではありませんか!
前日に告知されるなんて、まだチケットがあるのかな?と半信半疑で検索してみると、あったんです!
今回は「弾き語りツアー「十二月~2022」だということがわかり、セットリストを調べてみると、ビビっときた「歌うたいのバラッド」も演奏されることも判明。これはもう行くしかない!と直感的にポチっとチケットを購入しました。

よし、行こう!
シンプルなのになぜ響く?はじめての斉藤和義ライブ
私ね、結構いろんなライブに行くんですよ。ちなみに、今までこんな人たちのライブへ行きました。
- RADWINPS
- セカオワ
- 小田和正
- 桑田佳祐
- さだまさし
- 松山千春
多くのライブは、豪華なバンド演奏や最新の音響、そして華やかな照明が魅力です。もちろん、それも最高に盛り上がるのですが、今回の斉藤和義さんのライブは「弾き語り」。ギター1本で歌うんです。
ある意味、他のライブと比べると、とってもシンプルで照明も最小限、演出もほとんどない。
でもね・・・。

響くんです。むちゃくちゃ届くんです。心に・・・。
私はこの斉藤和義さんのギター1本で歌う姿に「あれもこれもとつけ足さなくても、これでいいんだな。これで十分なんだ、それでも伝わるんだ」って、そう感じさせてくれました。
「歌うたいのバラッド」に映ったのは、“わたし”だった
特に、心待ちにしていた「歌うたいのバラッド」を聴いた時、その感動は最高潮に達しました。
この曲の歌詞って、歌うたい(ミュージシャン)の心のうちを歌ったものなんですよね。(と、私は解釈してる)
一部を要約するとこんな感じです。
本当のこと、大事なことは、全部歌の中にある。歌うことは難しいことじゃない。
頭を空っぽにして、あなたを思いながら歌う。言えなかった言葉を贈るよ「愛してる」
みたいなね。
私はこの「あなた」を、全部「わたし」に置き換えて聴いていました。「わたし」が「わたし」に贈る歌。
本当のこと、大事なことは、全部自分の中にある。受け取ることは難しいことじゃない。
自分の声に耳を澄まし、流れに身をゆだねる。わたしを想って、わたしに贈る「愛してる」
自分にそんなふうに言葉をかけてあげたこと、あったかな・・・なんて思いながら

恥ずかしいけど、ふと涙が出るような優しい気持ちになったんです。
心が動くときって、自分の中にある「何か」を投影しているんだと思うんですよね。
だから今回、「歌うたいのバラッド」にビビっと反応してライブに足を運んだのも、偶然ではなくて。しかるべきタイミングで、私自身へのメッセージを受け取るためだったんだと勝手に解釈しちゃいました。
ぜひ聴いてみてください。

あなたなら、どんなふうにこの歌を受け取るでしょう~?